【FP】ファイナンシャルプランナー3級試験│CBT方式になって何が変わる？注意点・変更点を解説します

2023年11月1日からファイナンシャルプランナー（FP）3級の試験がCBT方式で受験可能になりました。（※2024年4月1日～は完全移行）


本ブログでは実際にCBT方式で受験した私が、申し込みから試験時の注意点まで解説します。

CBT方式とは？

これからFP3級の試験を受けようと思っている方、今後は試験の方式が変わります。

CBT方式とは・・・

CBTとは「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式のことです。

CBTの多くが1年間を通じて好きな日時で受験できる上、試験会場となるテストセンターも47都道府県のすべての県に国内最大300ヶ所以上の会場※があり、従来の紙試験に比べると受験者の利便性や公平性は飛躍的に向上します。
（※CBTソリューションズ社の場合）

また、受験申込から試験実施、合否通知まで、試験の工程が全てインターネット上で完結するので、主催者側も受験票や合否通知発送、問題印刷、会場確保、試験官派遣などの負担が小さくがなります。

近年では、漢検や英検などの検定団体の他、一流大学の語学入試、一部上場企業の採用試験や社内評価試験などにおいても導入が進んでおり、21世紀の主流となる次世代型試験モデルと言えるでしょう。

引用：CBT-SOLUSIONS公式サイト

今までは決められた日時・会場で行われていた試験が、全国にあるテストセンターで受験できるようになります。


テスト方式も従来は筆記で行われていたものが、全てパソコン上で受験する形に変更になります。

FP3級 CBT方式の詳細

試験会場

今までは各県の大学や専門学校で試験が実施されていましたが、CBT試験では47都道府県すべての県で、国内300ヶ所以上のテストセンターから受験可能です。

テストセンター（試験会場）の一覧はこちら。

日時

今までは年に3回指定された日に試験が行われてきました。

しかしCBT試験では、平日・休日を問わず1年を通して好きなタイミングで受験することができます。
（※年末年始等の休止期間有り）

ただしテストセンターの予約が埋まっている場合は希望の日時に受験することができないので、早めに受験申込を行いましょう。（きんざいのホームページから登録・申し込みができます）

持ち物

顔写真入りの身分証明書が必ず必要です（※テストセンターに入るとまず本人確認が行われます）

今までのペーパー試験では筆記用具・電卓が必要でしたが、CBT方式では試験全てがパソコン上で行われる為、筆記用具も電卓も必要ありません。

かばんやスマホなど、持ち物は全てテストセンター内のロッカーに施錠保管しました。

試験時間

学科：120分（※2024年4月から90分に変更になります）
実技：60分

合格基準・合格発表

学科：60点満点／36点以上
実技：50点満点／30点以上

正式な合格発表は受験翌日の15日頃の発表となります。
（CBTS受検者専用サイトのマイページにて合否が確認できます）

試験本番の流れ

ここからは実際に私が試験を行った時の試験の流れを解説します。

テストセンターに入室→受付

試験当日は、予約した試験時間の30分前から受付が可能です。遅くても試験時間5分前にはテストセンターに到着しましょう。（予約した際の案内メールに記載されていました）

テストセンターに入室し顔写真付きの身分証明書を提出して本人確認を行います。

本人確認が終わると持ち物は全てロッカーにいれ施錠保管します。筆記用具・電卓は使用しない為持ち込み不可です。（※試験ではボールペンとメモ用の紙が1枚渡されます。計算はパソコン内の電卓で行います）

パソコン席に案内され試験開始

試験本番が開始する前に、パソコンの操作方法をチュートリアルで確認する事ができました。

回答した問題をさかのぼって見直すことも可能です。電卓の操作も確認できる為、不安な方はここでしっかりと確認しておくといいと思います。

試験が終わったら

試験時間は「学科：120分　実技：60分」です（※2024年4月からのCBT試験は学科が90分に変更になります）

試験が終わったら自分のタイミングで試験を終了する事ができます。（終了ボタンをクリックしたら画面にすぐ試験結果が表示されます）

受付でスコアレポート（どの分野が何点という細かい内訳が書いてあるレポート）を受け取って終了となります。

CBT方式を実際に受けた感想

希望の日時に予約が取れなかった

従来の試験のように午前中に学科、午後に実技という予定で試験を受けたかったのですが、予約がいっぱいだったのか予約を取ることができませんでした。

なので私は土曜日の16時に実技試験、翌日の日曜日の10時に学科試験を行いました。

予想していたよりも試験を早く終えることができましたし、別々に受験をした方が次の試験まで待つ必要も無かったので結果的にはよかったかなと感じました。

過去問をパソコンで解いていて大正解

試験は全て画面上で行われる為、パソコンで問題を解くことに慣れておく必要があると感じました。

計算も画面上の電卓で行うので、実際の電卓を使って計算されている方は時間のロスや計算間違えが起きる可能性があります。

問題文にチェックや書き込みはできませんし、本番に合わせた環境で勉強を行うことで本来の実力が100％出せるのではと思います。

１か月で合格した勉強方法

最初はテキスト全体に目を通し、ファイナンシャルプランナー3級のおおまかな内容を覚えました。

＼ 私が使用したテキストはこちら ／

そして次に分野ごとにテキスト+動画で細かな数字や言葉を暗記しました。それからは過去問をひたすら解き、出題パターンを覚えたり自分が苦手な分野のあぶり出しを行いました。

過去問で間違えたところはテキストに戻り、再度復習の繰り返し。
その時にとても重宝したサイトが「過去問道場」です。（運営者様： 過去問道場）

過去問を解くとき、私はパソコンを使って「過去問道場」で過去問を解いていたので、CBT試験に違和感はほとんどありませんでした。

出題分野、問題範囲の選択ができ、問題の解説がその場で分かりとても重宝した素晴らしいサイトです。

＼ 過去問～解説までとても分かりやすい神サイト ／

まとめ

従来の試験方法とCBT方式のまとめ比較表です。

	従来試験	CBT方式
申込方法	WEB・郵送	WEB
申込日	試験日の約2か月前	申込日より３日目以降から予約可能
試験日	1月・5月・9月（年3回）	1年中可能（休止期間以外）
試験時間	学科：120分　実技：90分	学科：120分（※）　実技：90分
試験会場	大学・専門学校等	全国のテストセンター
試験方法	紙（マークシート）	パソコン
合否発表	試験後 約40日	試験日の翌月15日頃